本当にアルゼンチンは南米の中で治安がいいのか?数値で見るアルゼンチンの治安検証。

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地球の歩き方やインターネットでは「アルゼンチンは南米の中では治安がいい」という表現がよくされていますが、果たしてそうなのかアルゼンチン在住の私vacalocaが考察していきます。

この記事では

南米の犯罪指数を基にアルゼンチンが南米の中で治安がいいのかを検証していきます。


 

vacalocaの素直な意見

まず初めに、アルゼンチン在住6年の若輩者ですが、私はアルゼンチンの治安は日本に比べていいとは決して思いません。

日本での暮らしは平和なため、「治安がいい=日本と同じレベル」と言う前提を持つべきではありません。

アルゼンチンは南米の中では治安がいいは正解ではありますが、正確ではない表現です。

正確に言えば、アルゼンチンは犯罪率は高いけど他の中南米に比べて殺人率は低い国です。
 

アルゼンチンの犯罪指数は日本の2.8倍

2021年にNUMBEOによる中南米の犯罪指数を元に表を作成しました。
 

中南米


 

先進諸国


 

アルゼンチンの犯罪率南米の中でも高い

日本の犯罪指数が21.95に対し、アルゼンチンの犯罪指数は63.31と約2.8倍も高いです。

安心安全とは決して言い難いです。

ブエノスアイレスに限って言えば、旅行者や在住者がターゲットになる犯罪は金品、スマートフォンやカメラの強盗が主です。

この時に銃やナイフを突きつけられるケースもありますが、荷物を渡せば(ひったくられれば)済むことがあります。

盗難・強盗は多いけど、実際の殺害までは繋がりにくいという印象です。

とはいえ、実際に殺害までエスカレートすることもあるので、油断は禁物です。
 

アルゼンチンの殺人指数

2020年の中南米の殺人指数を表にまとめました。

2021年のもはアルゼンチンは統計の発表が遅いため現時点では不明だったため、2020年のものを取り扱います。

https://insightcrime.org/news/analysis/2020-homicide-round-up/

アルゼンチンは中南米の中では上述の通りひったくりや強盗のような犯罪率は高いものの、(中南米の中では)殺人率ははるかに低いことが確認できます。

他の中米の地域はもっと暴力的で日本人の観光客だとわかると、よりアグレッシブに強盗に来ることが予想され、 殺人に繋がる可能性がより高いです。

アルゼンチン・ブエノスアイレスでは、人通りが多いところを歩く、キョロキョロしない、スマホやカメラを見せびらかさない、夜はタクシー移動等、防犯を徹底していれば、回避できる可能性が高くなります。
 

まとめ

統計を見ると、アルゼンチンでは強盗やひったくりにより、金品やスマホやパソコン・カメラを失う可能性はありますが、命を落とすまでの確率は他の中南米に比べて低いです。

これが冒頭の「アルゼンチンは南米の中では治安がいい」と言われるようになったのだと思います。

殺人率は低いですが、犯罪率はバリバリ高いのでやはり観光の際はご注意ください。

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