【治安】ブエノスアイレス市内の治安マップ2017年版が発表されました。

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先日ブエノスアイレス市から2017年度の治安状況を反映した地図が公表されました。
この地図では昨年の治安状況を数値で可視化しております。

今のブエノスアイレスの治安状況を知るためにも役立つと思うので、ぜひ活用してください。
リンクはこちらです。
https://mapa.seguridadciudad.gob.ar

まずはブエノスアイレスの地域別のマップをみて以下の記事を参考にしてください。

この中でも赤線で囲んである地域が特に観光客の人が訪れる場所になるかと思います。
ここ以外の地域は友人がいるなどよっぽどのことがない限り訪れる機会は少ないと思います。
下に切り抜いた地図も載せておきます。

この記事では強盗とひったくりの状況について触れます。
参考記事はこちらです。
https://www.infobae.com/sociedad/policiales/2018/06/28/cuales-son-los-barrios-mas-inseguros-de-la-ciudad-segun-el-mapa-del-delito-del-gobierno-porteno/

アルゼンチンの治安情報については下記のリンクにまとめました。

2017年の治安

2017年は確認されているだけでブエノスアイレス市内での強盗事件とバイクによるひったくり(モトチョロス)が110,447件ありました。
強盗が68,297件, モトチョロス含むひったくりが42,150件でした。

2016年が強盗事件とひったくり117,404件だったので数字の上では治安は良くなっています。
強盗が71,226件、ひったくりが46,178件でした。

実際に2017年12月(一番新しい情報)のブエノスアイレス市内での犯罪の種類と件数を見てみましょう。
赤が濃いほど件数が多い地区です。




強盗とひったくりが多かった地区

  1. Barrio Palermo(パレルモ地区)
  2. その中でもパレルモ地区が強盗事件とが多い地区でした。

    強盗は5,353件で、2016年度に比べて318件増えています。

    パレルモ地区は観光客に人気のエリアです。
    ストリートアートやレストラン、ブティックなど若者、観光客が好むものが多いので、お金を持っている人が行くとこでもあるので、それを狙う犯罪が増えています。
    パレルモについては下記のリンクにまとめました。

  3. Barrio Balvanera(バルバネラ地区)
  4. 2番目の地区がバルバネラ地区で3,848件でした。こちらは反対に2016年に比べて840件減少しています。
    こちらはオンセ地区(Barrio Once)という業務用のお店が多く、ものが安く買えることで有名なエリアですが、治安も良くないことで有名です。
    ブエノスアイレスの観光でここを訪れることはまずないです。

  5. Barrio Flores(フローレス地区)
  6. フローレス地区は811件減少の3,707件でした。
    こちらも治安が悪いことで有名な地区で、観光でまず訪れることはありません。
    治安が悪いので賃貸やホテルが安く済みますが、短期滞在ならまず避けたいエリアです。
    長期でも気をつけたい場所ですけど。

  7. Barrio Caballito(カバシート地区)
  8. カバシート地区は434件減少の3,379件でした。
    こちらはアルゼンチン人やお金に余裕のある観光客が滞在するエリアです。
    ただ市内観光に行くには少し不便な場所だと個人的には思います。

  9. Barrio Recoleta(レコレータ地区)
  10. レコレータ地区は186件減少の3,095件でした。
    こちらは富裕層の地域として知られており、それを狙う犯罪者が多いです。
    またアルゼンチンの著名人が眠るお墓(Cementerio de la Recoleta)や、世界で2番目に綺麗な書店エル・アテネオ(El Ateneo)があり、それを目当てにくる観光客を狙っているのかもしれません。
    お墓やエルアテネオの周りは大丈夫ですが、少し外れたところを狙っているのかもしれません。
    警察が富裕層を守るために常駐していますが、それでも5位に入っているので、用心が必要ですね。

    レコレータについては下記のリンクにまとめました。

この統計からわかること

地元の人を狙った強盗やひったくりよりも、観光客を狙ったものが増えています。
特にスマホ、カメラなどのものが狙われやすいです。
観光客はiPhoneなどのアルゼンチン国内では異常に高いものを持っていることが多いので狙われやすいです。

そのため2位以外の地域が減少傾向にあるのに対してパレルモ地区は増えています。

また観光客は保険などを利用するために警察に報告をする必要があるので、こういったパレルモが強盗・ひったくりの多い地域一位になったと見る人もいます。
というのもアルゼンチンでは警察に報告しても何も対処してもらえないうえに、時間を奪われるだけなので、強盗・ひったくりに遭っても報告しないケースが多いです。

実際私たちが強盗に遭った時も被害に遭った知人は警察に報告したくないと泣いていました。

そのほかにも銃を発砲されて強盗に遭った友人も警察には報告していません。

私のまわりの強盗・ひったくりに遭った人はもれなく警察に報告していないので、このデータは報告されたものだけの件なので実際は数ももっと多いし、犯罪の多かったエリアも変わるかもしれません。

暴力なしのひったくりでは

Barrio San Nicolas(サン・ニコラス)地区が一位でした。
こちらはモトチョロスというバイクのひったくりがブエノスアイレスで最大の大通り9 de Julioやダウンタウン近くでスマホを触っている人の不意をついて鮮やかに盗むものが多いからだと思います。

殺人が多いエリアは

圧倒的にブエノスアイレスの南のエリアが多いです。

ここは一つだけカミニートというブエノスアイレスの観光地があり、そこは他の観光客も多いので警察も周辺にいますが、それでも強盗・ひったくりに加え、殺人もあります。

カミニートという観光地エリアの外に出たらそこは無法地帯なので必ずエリア内での観光をしてください。

昨年の12月にはアメリカ人の観光客が強盗にナイフで滅多刺しされた事件が私たち外国人も含めアルゼンチン人にも衝撃を与えました。

カミニートについては下記のリンクにまとめました。

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