本日またアルゼンチン人とアルゼンチンに住んでいる外国人全員にとって衝撃のニュースが走りました。
「1ドル=45.06アルゼンチンペソ」になりました。
またしてもペソの価値が下がりました。
日本から来る方からすれば両替でペソが多く受け取れるようになる恩恵がある反面、 アルゼンチン/ブエノスアイレスの治安が悪化するので観光客が狙われやすくなるというデメリットも同時に存在します。
2018年の6月にも似たような記事を書きましたが、やっぱりペソの暴落前後で治安が荒れてくる傾向にあります。
ペソの暴落
2019年もペソが早速暴落しました。
2018年のペソ
2018年1月は1ドル=18ペソから始まりました。
6月に1ドル=28ペソになったときに、これはいよいよアルゼンチンも地獄突入かとどよめきモトチョロ(バイクでのひったくり)などの犯行が少し増えた気がしました。
そしてもちろん1ドル=28ペソで止まるわけもなく年末までには1度1ドル=41ペソぐらいまで暴落しました。
28ペソまでに下がった時はこれはもうアルゼンチンやべえぞと思っていましたが、年末を待たずに1ドル=41ペソにまで下がった時点で、インフェルノでござるとなりました。
41ペソに暴騰した直後は一時36ペソまで下がり、年末までその前後で停滞しました。
2019年4月末までのペソの暴落
2019年3月はじめからまたしても1ドル=41ペソ前後にまで下がり、4月26日本日1ドル=45ペソまでまたしても価値が下がりました。
と伝説の超サイヤ人を目の前にしたサイヤ人の王子みたいになりました。
今後ペソがこのまま45ペソ前後で停滞するのか、それとも反発して40ペソまで戻るのかまだわかりません。
ただ私が言えることはこりゃあ荒れるぜ・・・ということだけです。
極端にペソの価値が下がると
今回のケースや昨年の6月、9月のペソの大暴落が発生するとアルゼンチン/ブエノスアイレスでは2つのことが同時に引き起こされます。
- 価格の上昇
- 治安の悪化
価格の上昇
インフレに伴い、お店での全てのメニューが書き換えられます。
価格がペソの暴落に見合った価格に上昇します。
これの恐ろしいところは昨年の9月のように1時1ドル=41ペソになった時に全てのお店の値段が上昇しました。
ところが41ペソになって以降は反発してペソは36ペソ前後に停滞しました。
当たり前ですが、一度上がった価格は下がることなく、そのまま放置されました。
これが本当に恐ろしいです。
価格=恐怖感からです。
治安の悪化
丁度本日のドルが暴落する前ごろから私の周辺でもまた盗難や強盗の話を多く聞くようになりました。
知り合いのお子さんの友人は路上でiPhoneを使用したいところ、肩から強めにぶつかられてスマホをそのままひったくられたそうです。
また私もつい最近男性が単独のスマホ泥棒犯を追いかけ回しているところを、目の前の男性がタックルで捕まえたのがすごく衝撃的でした。
ペソで稼いだ労働者がペソの暴落とインフレにより職を失い、窃盗犯や強盗になるケースもあります。
それとは別に元々窃盗犯や強盗をしていた人が、ドルの代わりに現物で高価格で売れるスマホ・カメラを盗むことがより多くなります。
そしてこれは観光客のように自体を知らずに、呑気に写真を撮影したりするような隙がある人を狙います。
ブエノスアイレス観光中はお気をつけください
ブエノスアイレスでの観光は今の時期は特に盗難などが増加すると考えられますので、ご注意ください。
基本的にはカバンは前にかける、夜の移動はタクシーまたはUber、写真は観光地でないところでは撮らないようにするないし、撮ったらすぐ仕まうことを心がけるようにしてください。
スマホやカメラ、高級品を見せつけないようにすることが一番の防犯になります。
服装でも未だに金のアクセサリーなどが危ないと言われる国ですので、そうしたちょっとしたおしゃれでも盗難のターゲットになる可能性もあるのでご注意ください。
最後に
5月のGWにどれだけの日本人の方がアルゼンチンを訪れるかはわかりませんが、とにかく今から少しの間は敏感な時期になりますので十分に気をつけて観光を楽しんでください。