
今回はアルゼンチンでのお金のことについてです。
旅行や観光でアルゼンチン/ブエノスアイレスを訪れる方にとって必要な両替・クレジットカード等の情報についてまとめています。
まずアルゼンチンで使用される通過はアルゼンチンペソです。
アルゼンチンペソはARSと表記されます。
アルゼンチン国内で使える紙幣としてはブラジルレアル、アメリカドルもありますが、観光地だけです。
普通のお店ではアルゼンチンペソが基本です。
この記事では
- アルゼンチンペソの調達方法
- クレジットカード
- 両替
- ATM
について説明します。
アルゼンチンペソ
ポイント
- 表記はARS
- インフレがえげつない
- アメリカドルに依存
- ペソの信用は国内外から0
- 観光客にとっては嬉しいペソ(安く手に入るから)
写真は実際にアルゼンチンで使われている紙幣です。
500ペソ札が今現在(2017年10月)一番金額の高い紙幣です。
*2017年12月から1000ペソが発行され始めました。
インフレを感じさせられます。
その次に200ペソ札、100ペソ札と続きます。
500ペソ札と200ペソ札は近年発行され始めた紙幣で、それ以前は100ペソが一番金額の高い紙幣でした。
しかしインフレのえげつないアルゼンチンでは値段が膨れ上がるのに対して、紙幣が100ペソが上限だったので、お札を大量にポケットにいれなければいけませんでした。
なので処置として、200ペソと500ペソ、さらに1000ペソを刷り始めました。
紙くずにならないことを祈るばかりです。
ちなみに新札は政治問題に使われないように人物ではなく動物の柄を使用するようになりました笑
紙くずといえばアルゼンチン人曰く、近い将来に20ペソ以下の紙幣が廃止になるらしいです。
つまり2ペソ、5ペソ、10ペソが使われなくなるみたいです。
*2017年12月から2ペソの紙幣は使えなくなりました。
その代わり2ペソ、5ペソは硬貨があります。
ペソの表記
アルゼンチンペソの表記は$です。
米ドルの時はUS$と表示されます。
なのでこの表示以外の時はアルゼンチンペソです。
記号が似ているので混乱しないように気をつけてください。
ペソへの信用
アルゼンチンは デフォルトを複数回経験しており、毎年物価もあがるという国です。
そのため国内では現地通貨であるアルゼンチンペソの回りが悪く、銀行にもいつもお金がありません。
それでも人々は現金を手元に置いておきたいのでいつも長蛇の列がATMの前にできます。
ココがダメ
会社の休憩時間のお昼あたりは特に混みます。
アルゼンチン人が現金を手元に置いておきたいのには、理由があります。
それは以前デフォルトを経験した時に、銀行に預けたお金が引き出せなかったことがあるためです。
お金を引き出せないと、食料も買えずに困りますからね。
アメリカドルに依存
またデフォルトを複数経験しておりインフレも激しいので、自国の通貨よりドルを信頼している人が多いです。
そのため、国民は貯金をする時は紙くずになるかもしれないペソではなく、ドルで貯金をします。
またFRBの利上げによるドルとペソの変動にとても左右されやすく、ペソの価値は下がり続けている一方です。
世界からの信用
何回もデフォルトを起こしているので、信用がなくアルゼンチンに住んでいる人以外、アルゼンチンペソを持ちたがりません。
国民からも世界からもアルゼンチンペソは見向きもされていません。
これは国民からすれば悲劇ですが、観光客にとっては嬉しいことでもあります。
ペソの価値は暴落するケースが多いので、日本円やドルを持っている観光客にすれば少しのお金でたくさんのアルゼンチンペソを入手することができます。
ココがおすすめ
ペソは安く手に入る!
アルゼンチンでの支払い方法
アルゼンチンのお店とレストランでの支払い方法は日本と同じです。
- 現金(Efectivo)
- クレジットカード(Tarjeta de Credito)
- デビッドカード(Tarjeta de debit)
現金
ポイント
一番無難な支払い方法です。
お店やレストランだけでなく、タクシーとUberでも使用できます。
レストランのチップはアメリカとは違いクレジットカードでは支払えず、現金での支払いになります。
タクシーやUberは運転手によってはクレジットカードを受け付けてくれない人がいますので、必要最低限の現金を持っておいた方が賢明です。
バスや地下鉄の移動ではSUBEという電子カードが必要ですが、チャージは現金での支払いになります。
現金が好まれるシチュエーション
- タクシー・Uber、レストランのチップ
- SUBEカードのチャージ
- 小さいお店
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【まとめ】ブエノスアイレス市内のバス、電車、タクシー、レミースの利用方法
ブエノスアイレス以外の都市では
ブエノスアイレスの観光地なら米ドルでも使えますが、観光地以外や、アルゼンチンの地方都市(Provincia)だとアルゼンチンペソしか使えないことが多いです。
そのため空港やブエノスアイレス市内で米ドルからアルゼンチンペソに両替してから、地方都市に行くことを強くおすすめします。
場所によっては両替さえできない場所もありますので。
または後述するようにATMから直接現地通過を引き落とせるキャッシング機能を活用できればもっと旅が楽になります。
移住を考えている方へ
アルゼンチンペソは国際的信頼も弱く、安定はしていません。
賃貸は米ドルでしか受け取れないところもあるので、最初は米ドルでやりくりするのもありですね。
なので米ドルの銀行口座を持つか、米ドルを現金で持つのが好ましいです。
クレジットカード
ポイント
- ポピュラーな支払い方法
- 現金を大量に持たなくてもいい
- ポイントが貯まる
- 海外旅行傷害保険の付帯
旅行で最もポピュラーな支払い方法ですね。現金が一番無難な支払い方法ですが、多く現金を持つのは危ないですので、レストランやお店ではクレジットカードでの支払いがおすすめです。
アルゼンチンでは盗難が多いのでクレジットカードを使用するときにはサインと身分証明書の提示が求められます。
クレジットカードは支払いによりポイントを貯めることもできるのでお得です。
航空券・ホテルの支払いのような高額なものはもちろん、レストランや買い物でもクレジットカードが使用できるところでは積極的に使っていきたいですね。
またクレジットカードによっては海外旅行傷害保険が付帯するのもありますし、私がおすすめする自動付帯のクレジットカードも旅人にとても人気です。
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海外旅行に必須のカード。保険がわりにもなる、出国前に発行しておくべきクレジットカード・デビッドカードの紹介です。
デビッドカード
ポイント
- プリペイドカード
- マイナスにはならない
- クレジットカードの予備として
デビッドカードで支払うときはPINコードの入力とパスポートの提示が求められます。
デビッドカードはクレジットカードと違い、日本国内でチャージ(または預金)した分しか使えません。
これはメリットでもあるし、デメリットにもなります。
というのも、海外ではクレジットカードのスキミングや盗難で、自分で使ったわけでもないのに高額請求されることもあります。
しかしデビッドカードでは日本国内でチャージした分だけなので、マイナスになることはありません(0にはなりますが)。
日本国内でチャージしておけば、クレジットカードと同じようにお店で使えます。
なのでクレジットカードを使うのが怖い、予備でもう一枚持っておきたいという方におすすめです。