
アルゼンチンを旅行・観光で訪れる方向けに、両替、クレジットカードの利用、現地通貨の扱いなど、実用的なお金の情報をまとめました。
闇両替、闇両替レート、現金のみ、インフレーション、日本円と両替できる?など、アルゼンチンのお金に関する疑問は尽きません・・・。

インフレーションや国内法により、決済方法やお金に関することが複雑化しているため、必ず旅行前に確認しておきましょう。
目次
記事の要約
この記事で伝えたいことを、まず簡単にまとめました。
要約
- クレジットカードは基本的に利用できる
- ブエノスアイレスの市内タクシーでは現金のみ
- ブエノスアイレスの市内の個人経営の小さいお店では、クレジットカードが使えない場合あり
- デビットカードの支払いはできる
- KIOSCOなど、クレジットカードで支払うためには一定額の金額で購入する必要あり
- お店によっては、クレジットカードの手数料(10%)を支払い側負担で計算するところあり
- スーパーでの買い物ではパスポートが求められる
- 基本はタッチ決済だが、PINコードが必要な場合あり
両替
- 旅行客が銀行などで両替をするのは、手続きが多く、現実的ではない(空港を除く)
- 市内にある、両替所を使うのが一般的
- 現金を両替するなら新紙幣の100USドル札を必ず入国前に準備しておく
- 新紙幣の100USドル以外はレートが15-30%下がる
- 日本円の両替は基本的にできない
- USドルまたはユーロが基本
- 落書きや破れている紙幣は両替してくれない場合あり
- 両替レートは3種類ある
- 闇両替レートが一番観光客にとってはいいレート
キャッシング
- キャッシングはできるがレートはすこぶる悪い
- ATMにスキャミングが設置されている可能性あり
- 1度に引き落とせる額が決まっている
- ATM周りでは携帯が使えない
アルゼンチンペソ

まずはアルゼンチンペソの基本情報から説明します。
旅行・観光のために必要なペソ情報はあまりありませんので、読み飛ばしていただいてもかまいません。
基本情報
アルゼンチンペソの基本情報は以下です。
ポイント
- 表記はARS
- インフレがえげつない
- そのため札束を抱えて歩くことになる
- アメリカドルに依存
- ペソの信用は国内外から0
各詳細は以下をクリックしてお読みください。
以下はアルゼンチンに観光・旅行に訪れる方に必要な情報です。
アルゼンチンでの決済手段
アルゼンチンでの決済手段は「基本的に」日本と同じです。

現金
クレジットカード
デビットカード
最近はドルとペソの公式レートの切り下げや、VISA、マスターカードで比較的いい通貨レートを提供しているので、以前のように絶対に現金がおすすめというわけではありません。
私が観光でアルゼンチンに訪れるなら「新札の100USDのみを空港以外で両替して、基本的にはクレジットカード・デビットカードで決済」をします。
入国から両替所までのおすすめルート
- 入国
- 空港から市内までUberまたはセキュリティタクシーで移動(クレジットカード決済)
- ホテルから両替所のエリアまで、徒歩またはUber(クレジットカード決済)
- 100ドル新紙幣で、高レートで両替
ココがポイント
決算手段:現金

現金はスペイン語で「Efectivo(エフェクティボ)」と言います。
現金を持つときのポイントは以下です。
- 一番無難な決済方法
- 大量に持つのは避けたい
- 必要最低限で
利用シーン
- 国立公園の入場料
- タクシー(ブエノスアイレス市内)
- レストランのチップ
- SUBEカードのチャージ
- 個人経営の小さいお店
ホテル・レストラン・お店
- 現金払いの場合、割引があるところもある
- チップは基本現金払い(ペソ・ドル)
ブエノスアイレス市内のタクシー
ブエノスアイレスでタクシーを利用する場合、空港から手配するセキュリティタクシー以外は基本的に現金のみです。
現金がない場合は、ブエノスアイレス市内での移動はタクシーではなくUberがおすすめです。
バスや地下鉄の移動ではSUBEという電子カードが必要ですが、チャージは現金での支払いになります。
-
-
ブエノスアイレス市内の交通手段と利用方法【完全ガイド】
決算手段:クレジットカード

クレジットカードはスペイン語で「Tarjeta de Credito(タルヘタ・デ・クレディト)」と言います。
クレジットカードのメリットは以下です。
ポイント
- クレジットカードは基本的に利用できる
- ブエノスアイレスの市内タクシーでは現金のみ
- ブエノスアイレスの市内の個人経営の小さいお店では、クレジットカードが使えない場合あり
- KIOSCOなど、クレジットカードで支払うためには一定額の金額で購入する必要あり
- お店によっては、クレジットカードの手数料(10%)を支払い側負担で計算するところあり
- スーパーでの買い物ではパスポートが求められる
- 基本はタッチ決済だが、PINコードが必要な場合あり
最近はドルとペソの公式レートの切り下げや、VISA、マスターカードで比較的いい通貨レートを提供しています。
そのため、両替の煩わしさや大量の札束を抱え込むよりも、クレジットカードを利用することを推奨しています。
ただし、後述するようにクレジットカードで決済できないこともあるため、必要最低限のUSドルを念の為持っておきたいところです。
クレジットカードが使えない場合
旅行中にクレジットカードで決済ができない場合は、高額な決済やロケーションにより、不正利用検知システムが発動したなどが考えられます。
まずはクレジットカード発行会社に連絡しましょう。
もし、発行元に連絡して問題が見つからない場合は、アルゼンチンのクレジットカードのシステムによるエラーです。
違うお店では使えることもありますので、試してみましょう。
タクシーでは使えない
ブエノスアイレス市内のタクシーでは現金が基本ですので、クレジットカードでの決済はできません。
そのため、現金の用意またはUberを活用しましょう。
決算手段:デビットカード

デビットカードはスペイン語で「Tarjeta de debit(タルヘタ・デ・デビト)」と言います。
ポイント
- プリペイドカード
- マイナスにはならない
- クレジットカードは受け付けなくても、デビットカードなら支払いできるお店あり
プリペイドのメリット
デビッドカードはクレジットカードと違い、日本国内でチャージ(または預金)した分しか使えません。
これはメリットでもあるし、デメリットにもなります。
海外ではクレジットカードのスキミングや盗難で、自分で使ったわけでもないのに高額請求されることもあります。
しかしデビッドカードでは日本国内でチャージした分だけなので、マイナスになることはありません(0にはなりますが)。
日本国内でチャージしておけば、クレジットカードと同じようにお店で使えます。
そのため、クレジットカードを使うのが怖い、予備でもう一枚持っておきたいという方におすすめです。
クレジットカードが使えないお店で
また、ブエノスアイレス市内では、お店やレストランによってはクレジットカードでの決済に対応せずに、現金またはデビットカードのみというところも結構あります。
基本はクレジットカードで決済をして、クレカが使えない場所ではデビットカードという風に使い分けましょう。
以下ではアルゼンチンペソの入手方法を説明します。
アルゼンチンペソの入手方法
アルゼンチンペソの入手方法は以下です。
- 両替
- キャッシング
両替をするにあたり、アルゼンチン国内では日本円は流通しておらず、USドル・ユーロまたはレアルと「アルゼンチンペソ」を両替することになります。
一番両替しやすいのがUSドルのため、アルゼンチンにお越しになる際はUSドルを入手しておきましょう。
USドルを入手しておく
アルゼンチンでは自国の通貨が不安定のため、ドルに依存している部分が大きく、その時期によりレートも大きく変動する可能性もあります。
例えば2018年1月には1ドル=19ペソぐらいでしたが、2024年1月時点では1ドル=1100ペソです。
レートに寄りますが、ペソの価値が暴落している時は観光に来る人からしたら同じ1ドルでもより多くのペソが入手できるのでお得になります。
ドルだけでなくユーロも両替できますが、地理的な関係でアメリカドルの方が両替を受け入れてもらいやすいです。
そのため、いつも日本からいらっしゃるお客様にはドルの持ち込みを勧めております。
両替方法:レートを知る
アルゼンチンペソは日本円では両替してくれませんので、米ドルまたはユーロなどと両替します。
両替の種類は以下にまとめています。
| 種類 | 両替所 | レート |
| 正規 | 空港・銀行など | 悪い |
| 街の両替所 | ウェスタン・ユニオンなど | 普通 |
| 闇両替 | ブエノスアイレス市フロリダ通りなど | 良い |
各両替所について説明するよりもまずは、アルゼンチンに存在する複数の両替レートについて理解しないといけません。
アルゼンチンの両替レート
まずは以下のような、アルゼンチンの両替レートを取り扱っているサイトで当日のレートを確認しましょう。

メモ
COMPRA=買い
VENTA=売り
サイトにアクセスするとレートが複数ありますが、観光客にとって知っておきたいレートは以下の3つだけです。
- 公式レート
- 闇両替レート
- 観光レート
詳しくは以下で説明します。
公式レート
公式レートは説明がいらないとは思いますが、アルゼンチンの公的機関の正規な両替レートです。
観光客の場合、空港や銀行で両替するときはこの公式レートで両替をします。
闇両替レート
闇両替レートはアルゼンチンでは「Dolar Blue(ブルーレート)」と呼ばれます。
これは公式レートとは異なり、闇両替書や市民が考える「実質的なレート」です。
公式レートに比べると両替率が良いです。
観光レート
観光レートはMEPやクレカ決済レートとも呼ばれます。
VISAやマスターカードで決済すると、公式レートではなく「闇両替レートよりも10%ほど率が悪いレート」で換算されます。
以前はクレカ決済時は公式レートを参照していたため、現金での支払いが一番お得でしたが、近年では闇両替のレートと大差なくなってきているため、クレジットカードでの決済をおすすめしています。
ホテルやレストランなどでは、観光レートに近い、独自のレートを設定していることがあります。
決して闇両替レートほど良くはないです。
以上の3つのレートを踏まえて、アルゼンチンで両替する方法を紹介します。
両替方法:両替する場所を知る
上記のアルゼンチンに存在する複数のレートを理解した上で、両替する場所は以下です。
| 種類 | 両替所 | レート |
| 正規 | 空港・銀行など | 悪い |
| 街の両替所 | ウェスタン・ユニオンなど | 普通 |
| 闇両替 | ブエノスアイレス市フロリダ通りなど | 良い |
詳しくは以下です。
正規の両替:レートが悪い
正規の両替は、空港、銀行でできます。
どうしても、現金が必要な場合は空港で両替をおすすめしますが、両替する金額は少ないほうが賢明でしょう。
空港から市内に行く場合の、セキュリティタクシーまたはUberはクレジットカードで支払いができるため、市内で両替するほうがお得です。
両替時は 必ずパスポートの提示を求められます。
ウェスタン・ユニオンなど:レート普通
街中には、ウェスタン・ユニオンをはじめとした両替所があります。
これらは独自のレートで、レート率自体はそこまで良くないものの、偽札などを掴まされるリスクを考えると検討したい両替所です。
注意点としては、「新札の100USドル紙幣以外はレートが悪くなること」です。
旧札の紙幣、1・5・10・20・50USドル紙幣では両替時のレートが15-20%悪くなります。
そのため、利用するときは「新札の100USドル紙幣」での両替がおすすめです。
闇両替:レート良し
闇両替は「ブルーレート」を参考にしている両替所です。
無資格で勝手に両替商をしているため、レートはいいですがアルゼンチンに慣れていない観光客の場合「偽札や札の入れ替え」などのリスクがあります。
ブエノスアイレス市内で「Cambio(カンビオ)」と声をかけてくるのは、基本的に全員闇両替です。
場所
フロリダ通り(Av. Florida)と呼ばれる、ブエノスアイレスの銀座的なところで闇両替が利用できます。
大きいショッピングモールもある、「フロリダ通り」を歩けば闇両替とその仲介人がわんさかいます。
闇両替所
闇両替はカサ・デ・カンビオ(casa de cambio)と呼ばれます。
闇両替といっても全然隠れないスタイルです。
道でたくさんの人が カンビオー カンビオー と客引きをしています。
文字に起こすなら、ドラードラー、ヘローヘロー、カンビオカンビオー って感じです。
ちなみに、彼らは両替の1-10%の仲介手数料をもらえます。
利用方法
利用する時はレートを聞いて、いいと思えば両替商と交渉します。
その後、場所をだいたい移して両替します。
運が悪ければ移した場所で着ぐるみを剥がされたりもするみたいです。
昔はそんなこともあったみたいですが、最近は悪いレートで強引に両替させられたり、偽札を摑まされるみたいです。
本当に日本と違ってすべてに警戒をしましょう。
人間の性は悪です。
個人的には あまり利用をおすすめしません。
偽札のリスクやすり替えなど、日本人の感覚ではわからない常套テクニックでいろいろ騙されるケースが多いためです。
私が観光でアルゼンチンに訪れるなら「新札の100USDのみをウェスタン・ユニオンなどで両替して、基本的にはクレジットカード・デビットカードで決済」をします。
ATM・キャッシング
よく街で行列ができとんなーと見かけたら、だいたいそれは銀行の前です。
みんなお金を引き出したいけど、ATMの中にお金がないことがしばしばあるため、ひとつのATMしか使えなくなり、長蛇の列になりがちです。
どうしても現金が必要な場合は朝に行かないと、昼過ぎにはもうお金がないことも多々あります。
ATM操作

実際にアルゼンチンでATMを使う時は英語とスペイン語の二カ国対応です。
またアルゼンチンに口座がある人はDNIと呼ばれる身分証明証の番号が必要になります。
ATMによるかもしれませんが、住んでいる家の住所と一部を記入する必要があります。
一度に引き落とせる額が決まっていますので、必要な額になるまで操作を繰り返す必要もありますから、余計時間がかかり列になりがちです。
操作の後に、利用明細が入りますか?という画面に対して、「はい」か「いいえ」を答えてからカードの返却になりますので、取り忘れのないように。
スキミングに注意
キャッシュカードを差し込む場所に薄いスキミングの装置が設置されているケースがあります。
必ず挿入口を触り、透明なもので囲まれていないかなどして、疑いましょう。
スキミング装置については、Googleなどで事前に確認しておくことを推奨します。
長期滞在などでない場合は、クレジットカードまたは両替所で両替することをおすすめします。
お金を降ろすときは
そしてアルゼンチンでは日本と違い ATMの周りでは携帯電話は使えません。
犯罪を未然に防ぐためですね。
また銀行から出てくる人を狙った強盗なども多いため、一人でお金を引き出しに来る方は少なく、多くの人が家族と来ています。
ココに注意
アルゼンチンでATMを使うときは充分に気をつけましょう。
銀行から出た後につけられていないか周りを確認しましょう。
もしつけられていたら、カフェに入るなどして巻きましょう。
-
-
【治安】渡航前に確かめたいアルゼンチン/ブエノスアイレスで気をつけたい防犯のこと。
場所別の支払い
現金で払うと割引になることもありますが、そこまで気にしなくてもいいというのが個人の見解です。
母数が大きければもちろん、10%割引は大きいでしょうが、結局日本円に換算した時にそこまで大差ないのであればクレジットカードで支払うほうが楽です。
クレジットカードだといろいろお店側に不利なことがあるのか、現金払いの時に割引されることがよくあります。
レストラン
レストランはチップ制です。
店側がサービス料を示していない場合は料金の5-10%程度が目安です。
すでにチップ料金が含まれていることもあるのでよく確認してください。
お店によってはクレジットカードをシェアして支払うことも可能です。
お店
アルゼンチンではスーパーや普通の買物では、表示された額の通りで 消費税の計算はしなくても大丈夫です。
すでにIVAと呼ばれる消費税21%(!!!)が含まれた値段が表示されています。
ただレジに値段が表示されるような大きいお店はいいですが、アナログの国アルゼンチンでは全てのお店のレジに値段が表示されるわけではありません。
店員は英語も話さないので、スペイン語の数字はある程度覚えておいたほうがぼったくられません。
お店でも商品でもなんでも不利な情報ほど小さい文字で書かれますので見落とさないようにしましょう。

ほかにもメンバーズカードを持っている人のみを対象にした値札を一番上に張っているので毎回混乱させられます。
観光客が行くようなモールなどでは、値札がないことのほうが多いです。
タクシー
ブエノスアイレス市内のタクシーは現金のみです。
タクシーにはチップは不要ですが、スーツケース2個以上だとチャージされることがあります。
-
-
エセイサ空港からのタクシーの注意点。スーツケース2個以上の方は要チェックです。
バス・地下鉄
バス・地下鉄は、SUBEという電子カードで乗車できます。
近代化により、ブエノスアイレス市内の交通機関は、クレジットカードで乗車賃を決済できます。
まとめ
アルゼンチンを旅行・観光で訪れる方向けに、両替、クレジットカードの利用、現地通貨の扱いなど、実用的なお金の情報をまとめました。
インフレーションや国内法により、決済方法やお金に関することが複雑化しているため、必ず旅行前に確認しておきましょう。
まとめ
- 出国前にクレジットカード、デビッドカードを発行しておく。
- ペソを両替するにはアメリカドルが必要
- 日本国内でアルゼンチンペソは入手不可能

