今回は旅行や生活する時に、みなさまが一番気にされるであろうアルゼンチン/ブエノスアイレスの治安についてです。 渡航前に必ずご確認ください。
アルゼンチンは とても治安がよろしくない国として有名で、実際に外国から来る観光客を含め 現地のアルゼンチン人ですらひったくりや殺人に連日巻き込まれております。
特に観光でいらっしゃる方は、強盗や盗難に狙われやすいのでこの記事は必読です。
ブエノスアイレスの治安の悪い場所を避けたり、防犯について書きますので、盗難・強盗に遭う確率を下げることができると思います。
とはいえ、盗難・強盗に遭う 可能性は必ずしも0ではありません。
そこで実際に被害に遭った時のための対処法や事件例も紹介します。
この記事では
- アルゼンチン/ブエノスアイレスの治安情勢
- 治安マップ
- 実際の被害例
について紹介します。
私も移住して1年目に、ブエノスアイレスで強盗の被害に遭っておりますので、注意喚起を込めてこの記事を書きます。
この強盗に遭ったことで、アルゼンチンの情報を調べるようになり、ブログを初めて、ブエノスアイレス市内のガイドまで始めました。
みなさまにはブエノスアイレスで強盗のトラウマを持たれないように、こちらの記事で観光で気をつけるべきこと等を紹介します。
アルゼンチンの治安
治安
ガイドブック等では、アルゼンチンは南米諸国のなかで、チリと並び治安がいいとされています。
しかし、都市部を中心に貧富の格差があり、決して安全とは言えないよーという情報が多いです。
そうです、ハッキリ言って アルゼンチンの首都ブエノスアイレスや、首都近くの治安は決していいとは言えません。
ただ他の南米諸国に比べたら治安がいいのはそうかもしれません。
ブラジル・コロンビア・ベネズエラに比べたら比較的治安はいいほうです。"南米諸国の中では"です。
夜にも外を出歩ける、銃で打たれることも滅多にない日本とは違い、ブエノスアイレスでは夜に散歩も、1人で出歩くのも、銃で打たれたり強盗にあることも日常茶飯事です。
治安が悪い国の原因はだいたい国にお金がないことに由来します。
アルゼンチンも例に漏れず、お金がないために治安が悪いです。
ブエノスアイレスのマスト観光スポット
ブエノスアイレスのマスト観光スポットは比較的安全に訪れることができますが、それでも十分注意して移動・観光することをおすすめします。
国際的信用がないから治安が悪い?
アルゼンチンも例に漏れず、 国にお金がないので働き口がない人や、楽にお金を手に入れたい人が盗難・強盗をします。
アルゼンチンは過去に何度も経済破綻(デフォルト)を起こしており、世界からも国内からもアルゼンチンの経済の信用がありません。
そのため国内外の人はアルゼンチンペソよりもドルを持ちたい傾向にあり、FRBの利上げの発表によりアルゼンチンペソの価値が下がったり、とにかくアメリカ経済に依存しております。
ペソの価値は年々下がっており、それにより国内ではインフレが進みます。
するとこれまで借りていた家が借りられなくなったり、会社をクビになったり、子供を学校に通わせられなくなったりと社会不安が進み、治安も悪くなります。
アルゼンチンの首都ブエノスアイレスの治安は?
ブエノスアイレスでは連日たくさんの観光客・ポルテーニョ(ブエノスアイレス人)が 貴重品を盗まれたり、犯罪に巻き込まれています。
ブエノスアイレスはアルゼンチンのHUB地ですので、たくさんの観光客が集まります。
そうするとその観光客を狙った犯罪組織や窃盗グループもブエノスアイレスに集まります。
ブエノスアイレスの窃盗団は熟練の手練れなので、観光客が集まる場所から、どうやって盗むか等のノウハウを熟知しております。
また観光客は、現地で住んでいるアルゼンチン人に比べて治安が分かっていなかったり、カメラやスマホを見せびらかしているので どうしても狙われやすいです。
観光客が狙われやすいもの
アルゼンチンはメルコスール(Mercosur)という南米諸国の関税同盟に属しており、アメリカからの商品には 関税が約50%(!!)もかかります。
なのでパソコンや、スマホ、カメラと言った観光客が海外から持ち込む製品はとても高額でアルゼンチン国内で売れるので、狙われやすいです。
アルゼンチンでもアメリカ製品に対する憧れがあるので、iPhoneなどのスマホは特に狙われやすかったです。
今はiPhone 6や7等の型落ちのiPhoneが普及しだしたので以前ほどではありませんが、それでもiPhoneは狙われやすいです。
もちろん、スマホやカメラだけではなくカバン・スーツケースごとそのまま、電車やバスでのスリなどもあります。
実際どれぐらい危ないの?
日本人からしたらどの国も治安はよくないかもしれませんが、 ブエノスアイレスは少なくとも夜気軽に出歩けるような治安のよさではありません。
日中でも盗難・強盗が多いですので夜などなおさらです。
人がたくさんいる繁華街などでは安全かもしれませんが、基本的に夜はレストラン以外は人は働きませんので、人通りが少なくなります。
そうなると、盗難に遭う確率はあがります。
犯罪者たちは電灯が少なく暗いところや橋の下など暗いところで獲物が来るのを待っています。
日中はカメラやスマホをずっと外に出していたり、明らかに観光客感を丸出しにしていれば狙われやすいですが、ある程度防犯を実践していればターゲットになる確率は下がります。
下がるだけで交通事故と同じで避けられない時もありますけど。
犯行の種類
観光で気をつけたいのは以下の点です。
犯行の種類
- 強盗
- スリ
- 置き引き
- ひったくり
アルゼンチンでは日本みたいにオレオレ詐欺や、出会い系詐欺のような複雑に頭を使うものではなく、 シンプルに暴力を伴う犯行が多いです。
頭を使うことができない人たちがお金を手取り早く手に入れるためですので、暴力を伴う犯罪が多いです。
これ以外の置き引きやスリの被害に遭うと、ここでは盗んだ人が悪いのではなく、盗まれるような状況をつくった人がバカだと言われます。
それぐらいこちらの人は、人を信じてはいけない存在、疑わないといけない存在だと考えています。
①強盗
強盗は早朝や深夜に起こるものと考えがちですが、ここアルゼンチンでは日中でも起きるときは起きます。
それでも人通りが少ないところ等狙われる状況は限られています。
ケチャップ強盗
日本でも有名なブエノスアイレスのケチャップ強盗。
ケチャップ強盗とは観光地または市内で、旅行客を狙った窃盗の手法です。
ケチャップや異臭のする液体を鞄や服にわざとぶつけて来た後に、高齢の婦人が親切を装い拭いてあげようか?
と近付きそのまま鞄ごと盗んだり、または一部だけをくすねる有名な手口です。
婦人は注意をそらす役で、仲間が注意が削がれている間にカバンを盗んでいきます。
身の回りのものは自分でちゃんと持っておかないと盗まれるのは当たり前の世紀末の治安ですので、自分のものを知らない人には絶対に触らせないようにしましょう。
もし異臭に気づき、そのタイミングで人に話しかけられたらノーノーと言って一目散に逃げましょう。
ケチャップ強盗は観光客を狙うのでアルゼンチン人はこの強盗を知らないことが多いです。
私のクラスメイトはこの手口を知らずに実際に被害に遭ったみたいです。
2017年の1月の話なので、この手口はまだまだ観光客の間ではあるみたいです。
観光客ではないアルゼンチン人にはケチャップや臭い液体ではなく、唾をかける方法が昔あったようです。
ココに注意
異臭がして、人が話しかけてきたらすぐにその場を離れましょう。
②スリ
スリはアルゼンチンに限らず全世界でよくある犯罪ですね。
バスや地下鉄等でポケットやカバンの中から財布や電話を綺麗に抜いていきます。
後述しますが、スリに対して有効な防犯グッズをこの記事でも紹介します。
③置き引き
置き引きもどこででもある犯罪です。
こちらは空港や長距離バスがあるターミナル、大きい駅で置き引きだけを専門にしている窃盗グループがいます。
例えば、トイレに言っている友人を待っている間に、女性が話しかけて来て少し目を話しただけ(15秒ほど)の間で荷物を丸ごと盗まれたケースもあります。
窃盗グループは常に団体で行動しているので、1人で話しかけてきてもパートナーが通行人を装って盗みますので、もし話しかけられても荷物は手で掴んでおいてください。
私もスターバックスで置き引きに遭いかけたことがあります。
④ひったくり
これが一番観光客が被害に遭う件数が多い犯罪だと思います。
ブエノスアイレスではひったくりの窃盗グループが大量に存在しており、常に観光客から貴重品を盗むことを狙っています。
モトチョロ(Moto chorros)
モトチョロとはバイクによるひったくり集団のことです。
通行人が使用しているスマホを主に狙う犯罪で、その手口は盗まれたことにも一瞬気づけないぐらいな鮮やかな手さばきです。
9 de Julio(ヌエベ デ フリオ)というブエノスアイレス最大の大通りなどで被害が多いですが、最近ではパレルモやベルグラーノといった地区でも多いです。
この地区は富裕層やお金のある観光客が好むエリアですので、犯罪組織もそちらに目をつけたみたいです。
モトチョロはスマホ・カメラを触っている人を狙って犯行を行います。
その盗み方はまさに芸術ものです。
触っていたスマホが突然消えて、手はスマホを触っている形のままというぐらいパッとかっさらって行きます。
2人乗りをしているバイクが自分の近くに来たらとにかくスマホなどをしまいましょう。
そしてカバンもがっしりと掴んでおきましょう。
盗めるものがなければ次を狙って、通り過ぎていきますので。
私の友人もモトチョロに狙われたのですが、その時はいち早く気づいてスマホやカメラを手で覆ってひったくられないようにしたらしいのでなんとかなりました。
大事なのはちゃんと周りをみて、狙われてると思ったら、こいつから盗むのは難しいと思われるようにしっかり気づいてるぞという姿勢をみせることです。
おさらい
場所別の被害例
- 大通り→モトチョロ
- 人通りが少ない場所→強盗・モトチョロ
- 電車、地下鉄、バス→スリ
- 駅、空港、バスターミナル→置き引き
実際の事件例はこちらです。
防犯のコツ
ポイント
- 治安が悪い場所に行かない
- 複数人で行動する
- スマホ・カメラなどの高額なものは見せない
- 防犯グッズを使う
- 夜に行動しない
- 海外旅行障害保険自動付帯のクレジットカードを発行しておく
①治安が悪い場所に行かない
基本的なことですが、海外の旅行だとうかれてつい忘れてしまいがちです。日本と違い、治安が悪い場所では、簡単に盗難・強盗に遭います。
事前に ホテルなどでどこの地域が危ないかなど事前に情報を仕入れておくことが重要です。
後述しますが、私の主観で治安マップを作成しましたので参考にしてください。
その地域は徹底して避けましょう。
ホテルを予約するときにも、口コミなどでホテル周辺の治安面も確認しておくことをオススメします。
②複数人で行動する
一人はまず狙われやすさナンバーワンですよね。もし1人で行動するときはより注意が必要です。
二人だと、一人よりは狙われにくいですが、まだ心許ないので、できたら三人以上が望ましいです。
複数人で行動すれば、強盗・盗難のターゲットになる確率はグンと減ります。
強盗というのは成功確率が高いものから狙っていきますので。
③スマホ・カメラなどの高額なものは見せない
犯罪者に、スマホッ!!盗まずにはいられないッ!!と思わせないことが予防につながります。
カメラやスマホ、パソコンなどの機械類はアルゼンチンでは高価なものなので、特に狙われやすいですのであまり露出させないようにしましょう。
上述のようにアルゼンチンでは南米諸国の関税同盟により、海外製品には関税が半分かかるので、アメリカ製品などは高価なので海外から持ち込まれたこれらの機器を盗んで、国内の人に売りさばきます。
カメラにいたってはスマホ・パソコンと違いパスワードも必要ではなく、盗んで売る時もそのまま簡単に高額で売れるので狙われやすいです。
スマートフォン
スマートフォンは今のご時世旅行では欠かせないトラベルグッズの一つになっております。
地図やホテルへの連絡、経路の確認等々、今や旅行をする時にスマホはなくてはならないものです。
そしてスマホはモデルやブランドにもよりますが、高額なものであり、アルゼンチン人にとってはスマホを数台盗んで売るほうが、1ヶ月しっかり働いて税金を収めるより簡単に、よりお金を稼げます。
さらにスマホは今や1人1台持っているので、狙われやすい貴重品のトップです。
アルゼンチンでもスマートフォンは普及しておりますが、ハイエンド機種を使う人は富裕層だけです。
アルゼンチン人の多くはSAMSUNGやLG,HUAWEIのエントリーモデルや型落ちが一般的です。
そんな中で海外からハイエンドのモデルを観光客が持って来れば、鴨が葱を背負ってきたものです。
iPhoneは近年でこそアルゼンチンでも普及してきましたが、それでもまだ人々にとっては高級品のイメージがあるので、どちらにせよ見せない方がいいです。
外にいる時は緊急時以外は出さない気持ちでいたほうがいいです。
歩きながらスマホを使いたい気持ちはグッと押し殺して 使用は控えましょう。
写真はもし撮るなら、さっと撮ってすぐカバンやポケットにしまいましょう。
長時間同じ場所での撮影なども控えた方がいいでしょう。
もしマップが必要ならカフェやバーに入ってから調べましょう!
立ち止まりません、キョロキョロしません。
カメラ
カメラもまた高額であり、パスワードもないので盗めば簡単に売れますので狙われやすいです。
スマホよりも高いケースが多いですので、カメラが入っていそうなカバンなどの置き引きを狙っている人もいます。
カメラは本体もそうですが、レンズがまた高いですからね、すべて入ったカバンなんてまさに宝箱みたいなものです。
せっかくの旅行なんだから写真を撮りたい気持ちはわかりますが、日本から持って来るようないいカメラで写真を撮っているだけでターゲットにされます。
観光スポットで、まわりにカメラで撮影している人がたくさんいるところでは安全かもしれませんが、人通りが少ないところでの撮影は控えた方がいいでしょう。
もし夜に撮影がしたいのであれば、必ず大人数でかつ治安がいいとされる場所のみでしてください。
一眼レフカメラなどは、面倒ですがサッと撮影してカバンに入れることをおすすめします。
すぐに撮って、すぐにしまう。
これが撮影の基本です。
ストラップで首からかけていると、目立ってしまいどうしてもターゲットにされます。
ここまでする必要はないかもしれませんが、セロテープなどでカメラのブランドのロゴを消すのも有効です。
ストラップもCANONやNIKON等のロゴが見えないように裏側にするのもいいです。
後は明らかにカメラがはいっていそうな、カメラ用のカバンではなく、普通のカバンにカメラ用のクッションカバーを入れるのも有効ですね。
旅行用の大きなカバンというだけでもターゲットにされやすいので、なるべく何も持ってなさそうな見た目になることが大事です。
それから絶対に通行人に 写真を撮ってもらうためにカメラを貸したりしないでください。
観光地にはそういうのを待っている盗人もいて、カメラを貸せばもう2度と返って来ません。
祝日の早朝にボカという治安のよくない地域で写真撮影をしていたアメリカ人男性がナイフで滅多刺しにされたケースもあるので、撮影場所・時間は選んでください。
④防犯グッズを使う
防犯には、防犯グッズを活用することも有効です。
観光に夢中に楽しみたいのに治安ばかりを気にして楽しめないのは本末転倒ですよね。
そのために、自分だけで防犯をするよりは道具を使って防犯をするのもありです。
これらは盗難・窃盗への対策に特化しているので、ノーガードで外を出歩くよりは自身の身を守るのに有効です。
置き引きやスリ、ホテルでの盗難、または盗難に会わないための鍵、防犯カバン、パスポートなどを隠しておくためのポーチのおすすめは以下のリンクにまとめました。
⑤お金を降ろしたあとは注意する
お金を降ろした後なども用心が必要です。
ATMの周りで、お金を降ろした人をターゲットにした盗難・強盗も多いからです。
そのため複数人でお金を降ろしに行くほうが賢明です。
お金を降ろした後は、人が後を付いて来ていないか確認して、付いて来ていたらカフェや近くのお店に入りましょう。
またバイクでのひったくり(モトチョロ)なども多いのでご注意ください。
お金を引きおろした人を対象にした美人局もあるみたいです。
⑥夜に行動しない
やっぱり、暗くなれば盗人が活動しだす時間です。
だいたいにして狩りをする動物っていうのは夜行性が多いものです。
詳しくは次の目次から書きます。
⑦海外旅行障害保険自動付帯のクレジットカードを発行しておく
私が知る中で最強の防犯は、最悪の自体に備えて保険に入っておく。
これに尽きると思います。
ただ海外旅行のためだけに保険に加入するのは時間も労力もかかります。
そこで簡単に保険を手に入れたいなら無料発行ができ、手数料もかからないクレジットカードの自動付帯の保険を活用するべきです。
こちらは航空券を買うことが前提の普通のクレジットカードと違い、 持っているだけで海外旅行障害保険が利用できます。
しかも手数料・年会費無料でですよ。
出国前の報告等も必要ないので、新たに保険を契約する必要もないのでおすすめです。
またキャッシング機能もついておりまさに海外旅行に特化したクレジットカードです。
おさらい
おさらい
- 治安を確認する
- 複数人で行動する
- 貴重品を見せない
- 防犯グッズを活用する
- 海外旅行障害保険自動付帯のクレジットカードを発行しておく
夜に出かける時の注意点
夜に出歩きたい方へ
この目次では夜に出歩きたい人のための注意点をまとめています。
いくらブエノスアイレスの夜が危ないといえど、現地の人はどこが危ないとか、観光に来る人よりは知っているので夜出歩く人もいます。
それでも盗難や強盗にあうこともありますが。
それなら私たち日本人は普段から自国の治安の良さに慣れているため、 警戒感が薄く、より犯罪に巻き込まれやすいので、十分に警戒して行動してください。
夜に注意すること
注意ポイント
- 夜に行動しない
- 移動はUBERやタクシーで
- 目を伏せながら歩く
- とにかく警戒する
これらに加えて暗がりに行かないなど、携帯やパソコンを無闇に持ち出さない、見せつけない等の上記の防犯のコツのことも忘れないでくださいね。
①夜に行動しない
基本中の基本ですね。
日本感覚で、夜外いったろー、コンビニ行ったろーぐらいで外に出るとすぐ盗難、強盗に遭います。
無用に外に出るのは控えた方がいいでしょう。
もし夜に外に出るなら
②移動はUBERやタクシーで
夜の移動ですが、お金がもったいないから歩いて行く、バスで行く、電車で行くというのは浅はかですよ。
タクシー代をケチったばかりに強盗に遭って、クレジットカードやパスポート、携帯、写真の入ったカメラなどを盗まれれば、タクシー代どころの値段ではないですからね。
ホテルでタクシーやレミースと呼ばれるセキュリティタクシーを頼むのが一番安全に夜を移動する方法です。
Uberでもいいです。
私個人的にはUberを使います。
ただタクシーの運転手がUberのドライバーと乗客に嫌がらせをしてくることもあります。
そのため助手席に座って、友達を装う必要があります。
バスや電車は待ち場所が暗かったり人が少ないと狙われる可能性が高いので、できるならレミースや無線タクシー(RADIO TAXI)を取りましょう!
日本や他の国でUBERの利用に慣れているならUBERの方が安く安心かもしれませんが。
*でも実はタクシーも注意です
ブエノスアイレスでは、よくタクシーもグルで犯罪に巻き込まれることもあります。
そのためホテルや空港内といった、セキュリティがしっかりとしているタクシーの利用がおすすめです。
UBERでもOKです。
流しのタクシーはぼったくられる可能性もあります。
もし流しのタクシーを取る場合でも、無線タクシー(RADIO TAXI)という文字があるものがまだ幾分かましです。
タクシーは個人でしている人が多いので、そういう 個人のものは危ない可能性があります。
あとお金は預けていた荷物を受け取ってから払いましょう。
荷物を乗せたまま立ち去るタクシーもいます。
タクシーに乗った時に有効なのは、タクシーの運転手に聞こえるように車のナンバーを他の人に伝える電話をすることです。
どこまで効果があるかはわかりませんが、最低限の予防にはなるでしょう。
またお金を払った時に、素早く支払ったお金と 偽札とを交換してきて、「これは偽札だから使えないよ」と偽札を掴まさせられることもあります。
対処法は支払う100ペソを事前に撮影しておくことです。
お金をすかして撮影しましょう。
ポイント
- ホテルや空港内のタクシーを使う
- 流しのタクシーを拾う時はRADIO TAXIの文字
- UBER
- 支払いは荷物を受け取ってから
③目を伏せながら歩く
ブエノスアイレスを歩くと、お気づきになると思いますが、大半の人が顔を伏せながら歩きます。
目を合わせると襲われる可能性が高くなるからです。
タクシーとかバスを待つ時も、近くに人がいる場合は警戒はしつつも目は合わせないでください。
犯罪者は目を合わせるような心の緩みがある人から狙ってきます。
そのためサングラスをかけている人には強盗をしにくいなどの説もあります。
それはサングラスをかけていると目線が見えないので、犯行をかけにくいのだとか。
まあとにかく顔を伏せながら歩くのにはこれだけの理由があります。
ひとつは顔を背けるため。
ひとつは道が整備されておらず、足元が悪いため。
ひとつは犬の排泄物を踏まないためでーす、はーい、多いんですよねあれがまた。
④とにかく警戒する。
自分に近づく人は全員犯罪者ぐらいの気持ちでいましょう。
警戒するに越したことはないです。
犯罪者に、こいつからなら盗めるわ、まじヨユーと思わせないことが大事です。
夜気をつけたい場所・こと
橋の下や暗がりが多いとこなどあからさまな場所から、大通りには近いけど人通りが少ない場所なども注意が必要です。
何ていうんですかね、あ、なんかここ夜歩くの怖くて無理だなと思う場所が実際に歩いててなんとなく感じるところです。
ブエノスアイレス市内も郊外も注意が必要です。
ブエノスアイレスより南の郊外に行く機会がある方は特に注意してください。
夜は車から降りるところを狙われて襲われたり、路駐をしていると車上荒らしに遭うので気をつけましょう。
また郊外の南やボカ地区などでは信号が赤でも止まらずに突っ切るのが普通です。
止まると強盗に襲われます。
運転するときも気をつけてください。
車から降りたところを狙われたりします。
おさらい
おさらい
- 移動はタクシーやUBERで
- 目を合わせない
- 日中と同じく防犯のコツを使う
実際に強盗に遭ってしまったら
どんなに気を使っていても強盗に遭うかもしれません。
私はいつも車の事故と同じだと思っています。
いくら気をつけても運が悪ければ遭遇するものです。
問題は実際に強盗や盗難に遭ってしまった時にどう対処するかが大切です。
これを知っているのと知らないのでは生死に関わってきます。
もし実際に強盗に遭ってしまったら
両手をあげて金品を盗ませましょう。
不本意ですが下手に抵抗して傷つけられたり、 撃たれる可能性もあるからです。
アルゼンチンでは犯罪者は銃器やナイフを携帯しており、反抗されるとすぐに発泡や刺したりして平気で殺人を犯します。
犯罪をすることに対する意識が低く、 金品に見合わないことでも殺されたりすることが本当にあります。
物はまた買えますが、命は一度きりです。
抵抗したり、盗品を奪い返そうとして、コロンビアで命を奪われた大学生の事も記憶に新しいです。
強盗に遭えば、残念ですがあきらめてください。
そうならないためにも予防・対策が大事です。
またガイドブックなどでは、名物ケチャップ強盗など知能犯的な犯罪もあると書いてありますが、私は 暴力的な犯罪のほうが圧倒的に多いと思います。
だいたいはお金がなくて必死な人や、大麻で見境がない人が犯罪を起こします。
そうした人たちは、お金欲しさに、命を簡単に奪います。
もちろん知能犯ではなく、暴力に訴えます。
大麻中毒の人は目がいっています。
これは目がいってる、と思ったら距離をとりましょう。
日本とは違い、こちらの貧富の格差による貧民層は、積極的に盗りに来ます。
たとえ人がいても、かまわず盗みに来ることもあります。
または銃などを持ち、ガンガン襲ってきますので本当に気を払ってください。
ドラッグで高揚しているまま強盗をする人もいます。
そういう人はところかまわず襲って来ますので、安心しきらないでください。
お金を手に入れるためなら人も撃ちます。
人間の性は悪です。
これらの防犯はアルゼンチンに限らず、どの国でも役に立つと思いますのでこの記事であげた予防方法を是非実践して、楽しい旅行をお過ごしください。
都市部やブエノスアイレスに滞在する間は用心するに越したことはないです。
犯罪に巻き込まれたら、盗まれた物のくやしさより、人の悪をみた恐怖のほうが大きく、しばらく怯え続けますので。
後、警察の人は昼も夜も巡回していますが、近かったら助けてくれるぐらいと考えてください。
基本は自分の身は自分で守りましょう。予防が大事です。
散々脅かしましたが、気をつけてさえいれば犯罪に巻き込まれる率はぐっと減ります。
それでももし、犯罪に出会った時は事故と同じです。
運が悪かったと捉えましょう。
ガイド情報
アルゼンチン現地在住で、ブエノスアイレス市内の治安を把握している私Vacalocaが日本語ガイドを提供しております。
危険な場所を避けて、安全なブエノスアイレス市内の旅を提供しております。
最小2時間30ドルからガイドをしております。
治安マップ
私の主観での治安のよろしくない場所は赤線で囲まれているところです。その中でも特に近寄ってはいけないのは以下の場所です。
注意ポイント
- ボカ地区(カミニート内を除く)
- 大きい駅の周辺(コンスティテューション、レティーロ、オンセ)
- フローレス、フローレスタ
- サンテルモより南(高速道路の周辺)
観光地でもあるボカ地区(Barrio Boca)
カミニート(Caminito)というカラフルな家が並ぶ有名な観光スポットがボカ地区にはありますが、その周辺の地域は貧しい人たちが住む場所で、 治安が悪いことで有名です。
カミニートのエリア内のみは観光地のため、警察もおり治安が保たれていますが、 一歩でもカミニートを離れるともう危ないです。
観光地のため、観光客が多く、それらをターゲットにする専門の強盗が多いです。
アメリカ人男性が2017年末にカメラを盗まれることに抵抗してナイフで滅多刺しにされたのもこのエリアです。
カミニートを訪れる時はバスで行く時は直接行くものを選んでください。5分ぐらいだからと近くで降りて歩くのは大変危険です。タクシーやUBERで行くのが安全です。
大きい駅の周辺
ポイント
- レティーロ駅(Estación Retiro)
- コンスティテューション駅(Plaza Constitución)
- オンセ駅(Estación Once)
これらの駅の周辺には大きな公園・広場がありますが、だいたいは世紀末ですので立ち寄らないようにしましょう。
レティーロ駅(Estación Retiro)
レティーロ駅は北の富裕層エリアに繋がる電車や、ブエノスアイレスから他の州への行く長期バスが出るHUB駅ですので、その分観光客を狙った犯罪者が大量にいます。
アルゼンチンの他の州に行く時の長距離バスはここからでるので、利用する観光客も多く、それを狙う窃盗グループも必然多いです。
特に置き引きに注意です。
荷物をごっそり盗まれることが多いですので、荷物から目を離さないようにしてください。
人に話しかけられても、無視してください。
観光客に話しかけてくる人はだいたい犯罪目的です。
またレティーロ駅の近くには有名なスラムとして、市内最大の巨大なスラムVilla31(ビシャ・トレインタウノ)がありますが、絶対に近寄らないでください。
身ぐるみを剥がされるだけでなく、どうなるかはわかりません。
コンスティテューション駅(Plaza Constitución)
コンスティテューション駅はブエノスアイレス市内から南の郊外に続く電車がでます。
ブエノスアイレス州の首都ラ・プラタにもこの駅から1時間ほどで行けます。
こちらも周辺は治安がよくないので、利用する場合は駅の構内で荷物をしっかりと持っておいてください。
電車も以前は危ないことで有名でしたが、近年は比較的落ち着いています。
オンセ駅(Estación Once)
オンセ駅周辺は業務用のお店の集合地帯なので、ものが安く買えますが、 治安は良くなくスリなどが多いです。
駅の周辺のバスターミナルがある公園・広場のまわりは特に殺伐としておりますのでご注意を。
フローレス・フローレス
普通に観光に訪れるだけなら、まず訪れることはない地域です。
しかし安いホテルや詰め込み部屋はこのエリアにあるのでもし利用する場合は周辺に気をつけてください。
夜は暗くなる前に帰宅するなり、タクシーを使うなりしてください。
こちらも韓国街の近くにスラム街があります。
サンテルモより南
サンテルモは昔の街並みが残る外国人にも人気のエリアで、ホテルなども数多くあります。
しかし 高速道路の周辺や9 de Julioという大通りの周りは夜は危険ですので、必ず大通りを歩くようにしてください。
人気のエリアですが、夜は薄暗く少し怖い雰囲気がありますので十分ご注意を。
比較的治安がいいエリア
赤線で囲まれたエリアが観光客が観光に訪れるであろうエリアです。ホテルはこの周辺(ラ ボカ以外)を目処に探すのがいいでしょう。
おすすめの宿泊先エリア
- ベルグラーノ
- レコレータ
- パレルモ
- プエルトマデロ
- サンテルモ(コンスティテューション周りは除く)
サンテルモ
観光地に近く、安全なエリアとして人気のホテルが多いエリアです。
また多くの南米以外から来た外国人はこの地域に住む傾向が強いです。
比較的安心だと言われているからなのと、彼らはお金に困って移住して来たわけではないので、犯罪をする必要がないですからね。
そしてそういう人たちはめちゃくちゃ安全に気を使います。
そんな彼らが住んでいるならここら辺は比較的安全といえるでしょう。
ただし、やっぱりちゃんと安全に気を配ってたら安全ってだけです。
最近はサンテルモでも観光客を狙った犯罪が続いているので夜はタクシーで移動するようにしましょう。
外務省・在亜大使館の安全の手引き
外務省・在亜大使館では邦人の方にむけて安全の手引きや治安についての情報・安全の手引きを提供してくれています。
関連記事
特に大使館のリンク先にある一般犯罪の傾向などを取り扱っているPDFはとても役に立ちます。
また、たびレジという外務省からの安全情報サービスに登録しておくと邦人が被害に遭った時の情報などを知らせてくれますのでぜひご活用ください。