
ブエノスアイレスでの移動手段について紹介します。
日本と同様に、アルゼンチンでも移動の基本はバス、地下鉄、タクシー、Uberなどの車移動が中心です。
観光で訪れる方はもちろん、長期滞在を考えている方にも役立つよう、各交通手段の利用方法をまとめました。
特にタクシーは、適切な利用方法を知らないとぼったくりやトラブルに巻き込まれる可能性があるため、事前にしっかり確認しておくことが大切です。
また、夜間の移動ではタクシーの利用が必要になる場面も多いため、安全に使うための注意点についても詳しく解説します。
ブエノスアイレスの移動手段
ブエノスアイレスでは、観光や日常の移動にバス、地下鉄、タクシー、Uberが利用できます。
それぞれの交通手段にはメリット・デメリットがあるため、目的に応じて使い分けるのがポイントです。
バス
- 市内の移動範囲が広く、地下鉄が通っていないエリアにもアクセス可能
- 運賃が非常に安く、長距離の移動でもコストを抑えられる
- 深夜も運行している路線があり、終電後の移動にも便利
- SUBEカードが必要で、ルートの把握が難しいため、慣れていないと利用しにくい
地下鉄(Subte)
- 主要観光地を効率よく移動でき、交通渋滞の影響を受けない
- 運賃が安く、定額制で距離による料金変動がない
- 運行時間が6:00~23:00と限られており、深夜の移動には不向き
- 車両や駅の設備が古い場合があり、混雑時はスリに注意が必要
- 工事中の駅が多いため、乗車前に目的の駅に停まるか要確認
タクシー
- ドア・トゥ・ドアで移動でき、荷物が多い時や深夜の移動に便利
- 流しのタクシーはぼったくりやトラブルのリスクがあるため、公式アプリやホテル手配の利用が推奨される
- メーター制だが、遠回りされるケースもあるため注意が必要
Uber
- タクシーより料金が安いことが多く、クレジットカード決済が可能
- アプリを利用して配車できるため、言葉の壁を気にせず利用しやすい
- 空港や特定エリアでは乗車位置が制限されている場合がある
- インターネット環境が必要で、E-SIMやWi-Fiがないと利用できない
ブエノスアイレスで快適に移動するためには、それぞれの交通手段の特性を理解し、状況に応じて使い分けることが大切です。
バスのメリット
ブエノスアイレス市内をバスで移動するのメリットは以下です。
メリット
- 運賃が安い
- 移動範囲が広い
- 深夜も対応している
運賃が安い
ブエノスアイレスの市内バスは、非常に低コストで移動できる便利な交通手段です。
運賃は距離に応じて変動しますが、一般的な市内移動なら約0.3 〜 0.6USD程度と、日本と比較しても格安です。
SUBEカードを使用して乗車するため、事前にカードを購入し、チャージしておく必要があります。
低予算で移動したい方や、地元の人々の暮らしを体験したい方、長期滞在される方におすすめの交通手段です。
移動範囲が広い
ブエノスアイレスのバスは、市内のあらゆるエリアを網羅しており、地下鉄では行けない場所にもアクセスできるのが大きなメリットです。
主要観光地だけでなく、ローカルなエリアや郊外にも路線が伸びているため、移動手段として非常に便利です。
- 地下鉄が通っていないエリアにもアクセス可能
- 路線が細かく分かれており、目的地の近くまで行ける
- 深夜や早朝も運行している路線がある
特に観光で訪れる際は、地下鉄とバスを組み合わせることで、よりスムーズに移動することができます。
深夜も運行している
ブエノスアイレスのバスは、深夜でも運行している路線が多いため、地下鉄が動いていない時間帯の移動にも利用できます。
特に、市内中心部と郊外を結ぶ主要なバスは24時間運行している路線もあり、遅い時間の移動手段として便利です。
- 地下鉄の終電後でも移動できる
- 24時間運行の路線があり、早朝や深夜の移動が可能
- タクシーよりも安く移動できる
ただし、深夜のバスは利用者が少なく、エリアによっては治安が悪いこともあるため、十分注意して利用する必要があります。
深夜の移動では、安全なエリアを選び、できるだけ人通りのある場所でバスを待つようにしましょう。
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【治安】渡航前に確かめたいアルゼンチン/ブエノスアイレスで気をつけたい防犯のこと。
バスのデメリット
バスは安くて便利な移動手段ですが、利用にはコツが必要で、慣れていないと戸惑うこともあります。
- バス停を見つけるのが難しい
- 降車場所は目視で判断
- バスのルートが変わることもある
- 降りる場所を運転手にしっかりと伝えないといけない
バス停を見つけるのが難しい
ブエノスアイレスのバス停は、日本と比べてわかりにくいことが多いです。
日本でもマップを使って迷うことがありますが、こちらでも同様に、バス停を見つけるのが難しいことがあります。
ブエノスアイレスのバス停は、日本のような標識付きの停留所とは異なり、電柱にバスの番号が貼られているだけの場所も多くあります。
一部には椅子付きの待合所もありますが、郊外では電柱に番号のみ記載されているケースがほとんどです。
降車場所は目視で判断
ブエノスアイレスのバスには音声案内や電光掲示板でのアナウンスがないため、降車場所は自分で確認する必要があります。
Googleマップを活用しながら、現在地を確認し、目的の停留所が近づいたら降車ボタンを押すのが一般的です。
慣れていないと難しいですが、事前にルートを調べておくとスムーズに移動できます。
バスのルートが変わることもある
ブエノスアイレスでは、デモやストライキによる道路封鎖の影響で、バスのルートが変更されることがあります。
場合によってはバスが運行停止になることもあり、目的地から大きく離れた場所で降車することになる可能性もあります。
特に、大規模なデモが行われることの多い中心部では、事前に交通状況を確認しておくと安心です。
降りる場所を運転手に伝える必要がある
ブエノスアイレスのバスは、乗車時に降車場所を運転手に伝えなければなりません。
運賃は乗車距離によって変動するため、目的地の通りの名前などを明確に伝える必要があります。
降車場所が不明な場合は、事前にGoogleマップなどで調べておくとスムーズに対応できます。
バスの乗車方法は以下です。
バスの乗車方法
バスの乗車・支払い・交通系ICカードについて解説します。
同じ番号でも異なるルートに注意
ブエノスアイレスでは、同じ番号のバスでもABC線(または1,2,3線)といった異なるルートを走ることがあります。
そのため、乗車前に運転手に行き先を伝え、そのバスが目的地に行くかどうかをしっかり確認することが大切です。
バスを止める方法
ブエノスアイレスでバスに乗る際は、手を横に出してアピールしないとバスは止まってくれません。
ただバス停に立っているだけでは通過されることが多いため、しっかりと手を挙げて合図を出しましょう。
乗車時の支払いは前払い
バスに乗る際に前払いが必須です。
キセル乗車を防ぐための仕組みで、乗車時に運賃を支払わないと乗せてもらえません。
SUBEカードを使用して運賃を支払いましょう。
SUBEで支払い
ブエノスアイレスのバスでは、SUBE(スーベ)と呼ばれるチャージ式ICカードでのみ支払いが可能です。
日本のSuicaやPASMOのようなシステムで、事前にチャージして利用します。
SUBEにはチャージ残高がゼロになっても一定額まで利用できる仕組みがあり、次回のチャージ時にその分が引かれるようになっています。
私は試しにマイナス30ペソまで利用したことがありますが、普通に乗ることができました。
降車場所を伝える
バスに乗る際は、どこで降りるかを運転手に伝える必要があります。
行き先をしっかり伝えないと、バスに乗せてもらえない場合もありますし、違うルートのバスに乗ってしまうリスクもあります。
「近くで降りるからどこでもいい」という場合でも、適当な降車場所を伝えておくとスムーズに乗車できます。
バスの車内の様子
ブエノスアイレスのバスは、前乗り・後ろ降りのスタイルです。
優先席は身体障害者、高齢者、妊婦、子供連れの方が優先となっており、乗客同士で譲り合う文化があります。
バスの中では、席を譲る光景がよく見られますが、これはアルゼンチンならではの特徴かもしれません。
バスの混雑と防犯対策
ブエノスアイレスのバスでは、子供や高齢者には席を譲るのが一般的なマナーです。
通勤・通学時間帯のバスは非常に混雑し、東京の満員電車ほどではありませんが、車内はぎゅうぎゅう詰めになることが多く、快適とは言えません。
さらに、バスの運転は非常に荒く、急ブレーキや急発進が多いため、しっかりと手すりをつかんでおくことが大切です。
スリ・ひったくりに注意
バスの車内では、スリやひったくりが発生することがあるため、貴重品の管理には十分注意が必要です。
特に、以下のような状況では盗難のリスクが高まります。
- スマートフォンを手に持ったまま座っていると、降車する際にひったくられる
- 停車中に扉が開いた瞬間、外から狙われることがある
- 車内の窓際でスマートフォンを使用していると、窓越しに盗まれるケースもある
実際に、9 de Julio(7月9日大通り)などの主要道路で停車中にスマートフォンを盗まれるケースが報告されています。
特に、バスの扉が開くタイミングや、人の出入りが多い停留所では、警戒を怠らないようにしましょう。
物売りやパフォーマーが乗車して来た時は
物売りの場合はカードや鉛筆、お菓子などを押し付けて来て、返却しなければ購入だとみなされます。
買わない場合は、そもそも受け取りを拒否するか、後で返却しましょう。
パフォーマーはチップなりなんなりを求められますが、払う義務はありません。
ご自身の心に従いましょう。
地下鉄でも同じです。
バスの降車方法
ブエノスアイレスのバスには、日本のような案内掲示板やアナウンスはありません。
そのため、初めて訪れる場所での降車には注意が必要です。
降車のポイント
- 目的地の住所(通りの名前と番号)を事前に確認しておく
- アルゼンチンでは、各建物に通り名と番地が表記されているため、目視で確認
- 降車場所が近づいたら、ブザーを押して運転手に知らせる
ただし、運転手がブザーを無視して止まらないことがあるため、その場合は「Parada, por favor」(パラーダ・ポルファボール)と声をかけましょう。
ルート変更の可能性
デモや交通規制の影響で、バスのルートが急に変更されることがあります。
慣れていない場合は、運転手に行き先を確認し、不安があるときは周囲の乗客に聞くのも一つの方法です。
防犯対策
- 降車時にスマートフォンを手に持ったままにしない
- バスを降りるタイミングでのひったくりに注意
- 夜間は明かりのないバス停では待たず、タクシーやUberを利用する
特に夜のバス停は暗い場所も多く、安全のためにもタクシーやUberを活用するのが賢明です。
バスの利用ポイントをおさらい
- バスの路線と番号を事前に確認する
- 乗車するバス停を確認する
- バスを止めるときは手を上げる
- 貴重品やカバンは前に持つ
- 降車は目視で確認し、ブザーを押す
ブエノスアイレスのバスは、初めて利用する際は少し戸惑うかもしれませんが、基本を押さえておけばスムーズに移動できます。
地下鉄(Subte)
地下鉄(SUBTE)の基本
ブエノスアイレスの地下鉄(SUBTE)は、日本の地下鉄を利用したことがある方なら、比較的簡単に利用できます。
まず、地上から階段やエレベーターで地下のホームへ降ります。
地下鉄の入り口
地下鉄の入り口には、黄色の看板に「Subte」と書かれた標識があるため、これを目印にしましょう。
また、入り口には乗車可能な地下鉄の路線(Linea)が表示されているので、乗りたい路線かどうかをよく確認してから入場してください。
地下鉄のライン(Linea)
ブエノスアイレスの地下鉄(SUBTE)
ブエノスアイレス市内の地下鉄はA、B、C、D、E、Hの6路線が運行しています。
駅のホームに降りる際は、行き先方面の終点の駅名を確認しましょう。
例えば、すべての地下鉄路線が接続している五月広場(Plaza de Mayo)に向かう場合は、「A Plaza de Mayo」と表示されている電車やホームを探します。
スペイン語で「A」は日本語の「〜に」と同じ意味を持ち、「A Plaza de Mayo」は「Plaza de Mayo行き」を意味します。
地下鉄を利用する際のポイント
- 乗車する方面を確認し、間違いがなければSUBEカードをかざして改札を通る
- 主要な観光地は地下鉄でアクセス可能で、慣れればバスより便利
- Googleマップを活用し、「〜行き」の表記をチェックするとスムーズ
安全対策
ブエノスアイレスの地下鉄は日中の利用は比較的安全ですが、駅の入り口などではスリや犯罪者が狙っていることがあるため、警戒が必要です。
特に、車内では財布やスマートフォンのスリが多発しているため、荷物は前に持ち、しっかりと見張ることが重要です。
カバンは背負わず、前に抱えるのが基本です。
SUBEカードでの支払い
地下鉄の利用にはSUBEカードが必要です。
現金での乗車はできないため、事前にSUBEを入手し、チャージしておきましょう。
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【完全ガイド】アルゼンチンの交通ICカードSUBEの入手方法・チャージ方法
地下鉄利用のポイント
- 改札を通る前に行き先が合っているか確認する
- 「A 〇〇」は〇〇行きの電車を示している
- スリ対策のため、カバンは前に持つ
タクシー
タクシーの利用方法と注意点
タクシー利用時のポイント
- 空港で利用する場合は、空港内の公式サービスを利用する
- 市内で流しのタクシーを利用する場合は「RADIO TAXI」と表示されたものを選ぶ
- 料金は荷物を受け取った後に支払う
- 偽札詐欺に注意し、支払う前に紙幣の写真を撮っておく
- 支払いは現金のみが基本で、クレジットカードは使用できない場合が多い
ぼったくり・犯罪リスクに注意
ブエノスアイレスのタクシーでは、観光客を狙ったぼったくりや犯罪が発生することがあるため、十分に注意が必要です。
- 一部の運転手はメーターを早く回したり、料金を不正に操作することがある
- タクシーの運転手同士で連携し、逃げられないようにするケースもある
- 運転が非常に荒く、危険を感じることがある
安全なタクシーの選び方
市内で流しのタクシーを利用する場合、誘拐や犯罪のリスクを考慮し、できるだけ安全なタクシーを選ぶことが大切です。
- ホテルや公式のタクシーサービスを利用する
- 流しで拾う場合は「RADIO TAXI」と書かれた車両を選ぶ
タクシーの支払い時の注意点
- 料金は、荷物を受け取った後に支払う(荷物を乗せたまま立ち去るタクシーがいるため)
- 現金払いが基本で、クレジットカードは使用できない場合が多い
- 支払ったお金を偽札とすり替えられる可能性があるため、事前に紙幣を撮影しておく
- スーツケースが2つ以上ある場合は追加料金が発生することがある
タクシーに乗る際は、ナンバーを他の人に聞こえるように電話で伝えるなど、安全対策を意識しましょう。
ブエノスアイレスのタクシーは便利な移動手段ですが、リスクを避けるためにも、安全な手配方法を選び、注意を怠らないことが重要です。
UBER
Uberの利用方法とメリット
ブエノスアイレスでは、Uberが一般的な移動手段のひとつとして利用されています。
タクシーよりも料金が明確で、支払いもクレジットカードで行えるため、現金を持ち歩く必要がなく、観光客にもおすすめです。
Uberのメリット
- クレジットカード決済が可能で、現金を用意する必要がない
- 料金が事前にアプリで確認できるため、ぼったくりの心配がない
- 移動費がタクシーより安いことが多く、コストを抑えられる
- 空港までの移動にも対応しており、スムーズな送迎が可能
空港でのUberの利用
エセイサ空港やアエロパルケ空港からUberを利用する場合、指定の乗車エリアで待機する必要があります。
- エセイサ空港(EZE):ターミナルの外の指定エリアで乗車
- アエロパルケ空港(AEP):国内線ターミナルの出口付近で乗車
事前にアプリで乗車位置を確認し、スムーズに移動できるように準備しておきましょう。
注意点
- インターネット環境が必要なため、E-SIMやWi-Fiを用意しておく
- ドライバーによっては目的地を遠回りすることがあるため、ルートを確認する
- ピーク時は料金が変動し、高くなることがある
Uberは、タクシーに比べて料金の透明性が高く、安心して利用できる移動手段です。
現金不要で、事前に料金が分かるため、ブエノスアイレスでの移動をスムーズにしたい方におすすめです。
最後に
ブエノスアイレス市内の移動手段には、バス、地下鉄、タクシー、Uberなどさまざまな選択肢があります。
それぞれにメリット・デメリットがあるため、目的や状況に応じて最適な移動手段を選ぶことが重要です。
コストを抑えたい場合はバスや地下鉄、快適さや安全性を重視するならタクシーやUberの利用がおすすめです。
特に、Uberは料金が事前に分かり、クレジットカード決済ができるため、観光客にとって便利な選択肢となります。
ブエノスアイレスでの移動をスムーズにするために、事前に交通手段を把握し、安全に快適な旅を楽しんでください。